橋本ドンのマンション管理での嘘のようなホントの話?!(第五十三歩)

■社会の変化とそれに伴うマンションの管理運営面の変化について

マンション管理士の橋本です。
今年は6月から暑い日が続き、そして、7月も、そこからギアチェンジして更に猛暑が?!そして8月、暑い夏はどこまで気温があがり、そして続きのか?!
なお、私は、普段、賃貸物件を中心に建物の管理運営の仕事をしておりますが、この猛暑の影響でエアコンの故障などで、慌ただしく過ごしています。

そんな中、先日、マンション管理士と管理組合の役員メンバーさんとの交流会に参加させて頂きましたが、その中の話題の一つに、宅配ロッカーや置き配の話がでました。
そう、これは宅配荷物において、部屋に不在時にロッカーや玄関先に荷物を置くなどして、荷物を届ける方法です。
ちなみに、このような形でお荷物を届けるという様式は、まさに私たちの生活様式に変化からもたらされた新しい仕組みにほかなりません。
というのも、これまでは?!更に前かもしれませんが、以前までは旦那さんが仕事で外に、奥さんが家で子供と一緒に過ごすといった生活様式があり、また、更におじいちゃんおばあちゃんが一緒に住んでいるといった家庭もあったかと思いますが、そういった生活様式では、誰かが家に居るという事で、このような置き配といったものが特に必要ありませんでした。
ただ、ある段階から、核家族化、経済的な理由もあり、夫婦共稼ぎにより、普段在宅されていないようになり、宅配ロッカーが普及してきたり、今回のような置き配といったニーズが高まりました。
また、コロナによる在宅での生活も追い風にはなりました、予約すると明日にでも自宅に届くネット販売のサービス向上も後押しもあり、さらにまた同時にこの置き配については、宅配業界の問題(労働者の労働条件の見直しによる慢性的な人手不足)から、再配達による時間、配達ロス、無駄の削減する事もあり、宅配ロッカー、置き配と更に広まりました。
これらの事は、20~40年ほど前に立ったマンションにおいては、想像もつかなかったこともあり、宅配ロッカーを設置するにも、エントランスにそういった設備を設置するスペースがなかったり、電源がなかったりと、もともと設置するような形状、準備もされていない状況です。
そう、もともとマンションにおける物理的な事から、設置出来る、出来ない、の話など、話がある中で、この社会の新たな変化についていく形で、設備導入されたもの、サービスになります。

なお、今、宅配ロッカーについて、話しましたが、このような社会の変化に伴い、マンションにおいては色々な変化が求められることが多々あります。
例えば、古い話では、これまで廊下側のお部屋では、パワーの弱いウィンドーエアコンを設置していましたが、昨今の壁掛けエアコンの性能の向上から、ウィンドーエアコンから、通常のエアコンの設置できないか?!という動きが起こり、その結果、室外機をどうするかという話になり、壁にラックをつけてつけるなどの物理的な対応が必要であったり、最近では、インターネットの光配線のインフラ設備の常設化から、古い物件においても配管工事をして導入するといったネットの配線の見直し対応もこういった社会変化によるマンションでの変化を余儀なくされる例の一つです。
そのほか駐車場の件、利用者減少傾向からの駐車場の空きの話や、機械式駐車場の車のサイズの大型化により利用が制限されるといった内容も同様の内容になります。
その他、今後予想されるのが電気自動車が増えれば、充電スタンドの設置も必要になるかもしれません。また組合運営においてもコロナのようなケースの場合、そう密にならないような条件下において組合活動を止めない対応、リモート理事会(将来的には総会も)も、ある意味、社会的な環境的な変化に伴って運営を変えた内容のひとつでもあります。

そして、これらの変化には、マンションにおいては、必ず管理規約の変更も伴う必要が出てきます。
そう賃貸のようにワンオーナーでしたらいいのですが、分譲マンションにおいては管理組合が管理の主体のため、こういった社会変化にともなう、運営内容の変更となりますとそれに合わせた形でのルール変更、規約等の変更は不可欠になります。
特にここ最近では、区分所有法の改定(総会による議案成立要件の見直し)も行われ、それらの変化に対して、総会での議案が進めやすくなったりしているのも、この変化の早い社会変化に対応できるよう見直されたのではないかと思われます。

またここ最近では、外国人所有者の増加に伴う対応(組合活動への無関心からの非協力的な対応)も影響しているのではと思います。

といったように、社会の変化にともない、マンションの管理運営内容も時代時代において見直す必要性がある事をご理解頂けたと思います。
ただそれと同時にその変化に対応するためには規約の変更など、日々変化に対して順応する柔軟な考え方、行動力が必要になります。
ただそれを個人や理事会、管理会社へ任せるだけでは得意不得意もありなかなか、スムーズかつスピーディーに対応することが困難のように思われます。
そういった意味でも、やはり、この変化が早くなった昨今において、今後は、マンション管理士、弁護士や建築関係などの専門家を交えたマンションの管理運営が不可欠になってくると思われ、その中でも、その方の専門性にもよるかもしれませんが比較的バランスよく中心となって、運営できるマンション管理士の存在が大きいと考えます。
ほんとマンションの管理運営は、個人的には生き物にて、その時その時の判断や、将来を見越した動きを早め早めに考えて行動する必要があり、それが出来ないと、あっという間に時代に取り残され、リカバリングするのに多くの時間や費用がかかるといった事が起きかねません。

そのあたりの事を視野に、マンションの管理運営方法を見直す必要性が直近、そう遅くとも近い将来来るのではと思われますので、是非今回の話をふまえ、ご参考にして頂けましたら幸いです。
それでは、また!!

(マンション管理士 橋本 和聡)

 以上