カトー折りの散歩道(第五十二歩)
■理事会と専門委員会の話し合い
カトー折りの散歩道を書いております加藤です。今回は皆さんを前にライブをしながら、お話をしている感覚で書かせていただきます。
このコラムをこんなに続けていけることにちょっとした感動がございまして、なんでだろうと思うわけです。たぶんですが、構えないで今の私の感情や思いをそのまま伝えることが一番、みなさんに伝わるからだと自分はそれを知っているのだろうと思います。そう、伝わるコラムっていいと思いませんか、計算されていないのです。なので、これからこの文面がどんな展開になるか、私も知りませんが、それが大事ではないかということです。会場とか、発表とか、何かを人に語って伝えるときって台本があるかだろうし、でも、いざ、視聴者側からすると、あまり届かないことが多いのではないか、プロは違いますけどね。
結婚披露宴の挨拶だとか、スピーチもその場の気持ちを正直に申し上げた方がよいですよね。ドキドキしながら、その時間を楽しむという感覚で、伝わっただろうかという思いを密かにもって、話された方が多く人を感動させます。
いや、なんでこんな話題をしようかと思っているかと申しますと、難しくて、困った話をなんとか、皆さんにお伝えして、皆さんといっしょに前進したいということがあります。それが最近わたしにありまして、マンションの修繕積立金の値上げについて副理事長になった私がこの案件を協議しておりましたときに、当然にこういった背景や値上げの根拠になる修繕の履歴や長期修繕計画などが頭に入っていないとすらすらと話せないわけです。どういうストーリーでこれをみなさんと一緒に展開していけばよいのか、道筋がわかりませんでした。でも専門委員会の委員長が最初にスライドをつかって、丁寧にお話しするわけですが、それから何を考えて良いのかみなさんはボカーンとされておりました。なので、私はするどくポイントだけを補足説明をいたしました。すると、私の内容に意見する人が出てきて、議論ができるようになりました。その論点をまた、私がするどく明確に整理すると、それに意見する人が現れたのです。こうやって、審議ができるようになり、方向性について共有することができたのです。
つまり、理事会と専門委員会が言い合うのではなく、議論や審議が出来るようにという心構えだけをもって、話し合いを進めようとしか、事前に決めていなかったのがよかったと思います。どうして、こういう戦法になれたのかと申しますと、もう言い合って、お互いのエネルギーを奪い合って、高め合って議論を深めても前進はしないのです。より問題が明確になって、次の課題が見つかるだけです。光が見えて、集結できたポイントはシンプルな説明でわかりやすく値上げの賛否を決めようという結論になったのです。つまり、30年の長期中全計画のうち大規模修繕工事というのは、2回実施の計画があるわけですが、30年先の計画については、余計の工事メニューがあって、削減できるアイテムがあって、また物価上昇分であがるメニューもあって、また材料性能や工事性能の向上で長寿命化になっていることもあるわけで、要するにわからない、何を信じていいのかわからないという結末になったのです。そこで1回目の計画だけ、借金をせずに工事ができるよう値上げをしようと決めたのです。
そんなわけで、肩の力を抜いて、企むことなく、透明性のある話し合いができたという功績だということです。まだ、始まったばかりですが、こうやってリラックスして臨んで、力まずに日々を暮らすことが大事だと、大病をした私にとって、たくさんのオーダーにどう応えるかという点で、私はこういった姿勢で臨むことで健康管理をしていこうと思っております。最後までお読み下さいまして、ありがとうございました。
(カトー折り 防災士 加藤 祐一)
■今月のカトー折り
~災害時にトイレが使えなくなったとき 大便の後始末、新聞紙が役立つ~
さて、今回は災害時にトイレが使えなくなった究極の解決方法をカトー折りでご紹介します。
災害時では、断水、停電、排水配管の故障、トイレ個室の損壊のいずれかの理由でトイレが使えなくなります。
このときの解決の道筋はとても難しくて、ここで簡単に説明すると、いずれかの現象に遭遇したら、トイレは使ってはいけません。
しかし、停電を除き、実際は用を足した後でそれに気づく場合が多いです。気づいたけど、トイレを使うとどうなるのか、排泄物は流れません。流れたとしても、横引きの配管で排泄物は留まります。お風呂の残水を流し続けると、そのうち階下に住民からクレームが来る事になります。また残水なくなると、ご自宅の便器に詰まりが発生して、使えなくなります。一番、面倒なのは、復旧したときに今度は詰まりの解消できず、トイレが使えなくなります。
なので、トイレは使ってはいけません。トイレ使用禁止という貼り紙を貼っておくか、別室で簡易トイレを使用するか、最初から携帯トイレを使うようにするかです。簡易トイレも、携帯トイレがない場合はどうするかです。こうなったら、新聞紙を使って、トイレを済ますしかありません。
検便をとる要領で、新聞紙に大便をして、また小便はレジ袋にして、それをゴミ箱の中に広げたゴミ袋に入れて始末します。
そこで問題は、新聞紙を便座にどうやって敷くか、それは新聞紙をハンバーガー袋状にして、便器に敷いて、用を足して、そのあとは、カトー折りで包みます。このカトー折りで包むと、漏れずに包めて、安全に離れたところにゴミ袋に入れることができます。
小便は、レジ袋を手前にテープで両端を便器に固定しておきます。また、そういう使い方を知らない人が使う場合に備えて、便器に45Lの袋で頑丈に固定しておき、流せないようにします。
その状態でレジ袋や新聞紙を使って、トイレをします。
では、今回は、新聞紙で大便を包む折り方をご紹介します。
(カトー折り 加藤 祐一)